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FOSはPC9801専用MSDOSソフトでした。 FOSの起動画面です。VZエディタライクにしました。ファイル入力でリターンをすると、ファイル一覧表示になります。
一度に、50個くらいファイルが開けました。 |
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WAFLでは、日アニのタイムシートの類似品をコピーして使っていました。(どこでも基本的には同じだが) タイムシートの駒数表示などは1秒毎に下線を引いて、6秒毎に、ページ数の数値で桁上がりするとかして入力で間違えないようにしてありました。
なにせEVERGREENの700カット弱全てを打ち込んだので・・・。それなりのUIにする必要があったのです。 |
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フレームはカメラを覗いて、テンパッド(キーボードのテンキーの部分だけ別売りとかであります。)でスタート位置に撮影台を移動して、そこで台カウンターをリセット[
0;0;0;0 ]して、次はエンド位置に撮影台を移動して、その撮影台位置を表にペーストします。 ZOOM率は制御できなかったので、ZCのレバーあたりにメモリを書いて貼って、タイムシートのEセルにその数値を書き込みました。 |
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一番上の行が現在の台の位置です。この数値を、カット&ペーストして表に貼り付けます。 >行は自動中割り行です。
他に、自動フェアリングや、比率による加速減速などの指定もできました。
4台のモータは独立して制御可能です。 |
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撮影開始ボタンを押すと、カーソル行が反転表示され、そこから撮影開始です。
撮影準備の時に途中の撮影台の位置などを確認したいと思って、「現在の位置へ撮影台を移動」コマンドなどでいろいろ位置を移動してあったりした時も、自動で撮影開始位置に撮影台が動き。動き終わったところで、ビープ音とともに、画面のように、Aセル3番で、3駒取りますみたいに表示されます。リターンキーで3駒撮影。 |
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このようにパソコンの隣に撮影台がありました。ライトは、500Wの白色電球にC10(だったかな?)の伊東屋で買ったフィルタをかぶせて使っていました。 ライトは4台(2000W)でやっとR25のフィルムの光量が得られました
RT200は、とてもじゃないが画質が悪くて使えませんでした。 |
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撮影台は横に3段引き台があって、全体が前後に動く縦の引きも可能です。 全て、コンピュータの計算で行われるので、斜め引きでも問題ありませんでしたが、モータ制御の時間がもったいないので、カメラを斜めに取り付けるのが普通でした。 |
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撮影台は加熱するので、そのままだと撮影中にセルがとろけてしまいます。また、タップを触ってやけどということもあります。
そこで、ヒートシンクのための扇風機が常時高速回転していました。
だけど、光による手の日焼けはどうにもなりませんでした。冬でも腕だけはいつも日焼けサロン状態でした。 |
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このように、3段それぞれに、ブック素材を貼り付けて、別々の速さで台を引くと、画面に立体感がでます。 一番上に、無反射ガラスをおきます。
このようにBGオンリーなカットは、ガラスを押さえるタイミングだけをビープ音で鳴らし、移動の間はガラスを上げます。また、これは、最初にリターンを押すと、1カットが終了するまで止まらずにどんどん撮影されます。 |
▼以下はスライドの状態です。少しずれているのがわかりますね。 |
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上記、背景素材はEVERGREENで実際に使われたもので、秋山嘉孝氏の手によるものです。
この撮影台で、作品の一部分または全部を撮影した作品は以下の通りです |
作品名 |
形態 |
監督 |
備考 |
EVERGREEN |
1993年・セル60分 |
小野木一樹(WAFL) |
全てFOSで撮影 |
うごうご三人娘 |
1993年・セル2分 |
大野幸睦(WAFL) |
全てFOSで撮影 |
ソの夢 |
1995年・ペーパー4分 |
堺礼彦(WAFL) |
全てFOSで撮影 |
かにぱんサスケ |
199x年・立体2分 |
? |
全てFOSで撮影 |
東京の空の下 |
1996年・ペーパー4分 |
堺礼彦(WAFL) |
実写以外FOSで撮影 |
三月の兎 |
1997年・ペーパー10分 |
森川(WAFL岐阜県) |
全てFOSで撮影 |
注、「東京の空の下」では、ZC1000に変えて、撮影台+カノープスパワーキャプチャーPCIという組み合わせでした。
その後、あゆ氏との共同制作などの話も出て、そこでは、ペイントからデジタルでということから、AniLaPaint制作へと繋がっていくのですが、AniLaPaintの完成未定状態と、お互いの時間の無さもあり、現在は頓挫した状態になっていた。
堺礼彦氏(鮎−あゆ−)は、2000年9月20日に事故で急逝されました。残念でなりません。
ご冥福をお祈りいたします。
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