『星に願いを』予告篇第6部  1987年

 このころには、使用した動画はもう本編用のものになっていましたね。

それゆえ色がついていないわけですが。

本編で使わない予告用のカットのみ色がついているという(笑)

本編の撮影に備え、切抜きのテストもやっておりますが、下の絵の色が透けて見えていますね。
それで、ウラウチの重要性を思い知ったわけです。

ウラウチに関しては、『営繕マン』の製作中に先輩の中村祐治氏が裏側を鉛筆で塗りつぶす、 という手法をつかったようですが、実際やってみますと、要するに、表と裏を両方塗らなきゃならないわけで、少なくても『星に願いを』でやるにはあまりにも非現実的だということにすぐ気づき、紙を貼り付ける、真っ白な動画だと修正液を豪快にたらして付属の刷毛で広げるという手法に切り替えました。

ま、一見無意味な予告用の新作ですが、技術的には意味があったわけです(笑)

 それと、TUするメインタイトルの文字が、下のほうにあるのは、当時撮影に使っていたコピースタンドの支柱が斜めになっていて、それについたハンドルを回してカメラ自体を上下させて撮影していたので、カメラが寄ってゆくにつれ、支柱の根元に近づいてゆく、画面では下に下がってゆく仕様になっていたためです。

 このコピースタンドは本編の撮影でも使いましたので、当然本編でも、TU、TBは画面が下から上へ、上から下へ、となっております。

 そういえば、このコピースタンドは本編の撮影が終わってもしばらく古橋氏のアパートに置いたままにしていたのですが、そのうちに『GIII』の事件が起きてしまったので結局回収せずに今に至っております。
 まぁ、おそらくとっくの昔に廃棄されたことでしょう。
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